• hurt
  • injure
  • wound
  • damage
  • harm

「傷つける」の類義語とその違いを解説します。

hurt 痛みや苦痛に注目した場合
injure 意図に関係なく生じる危害
wound 意図により生じる危害
damage 損失・損傷させる
harm 害する

hurt

[hə'ːrt]

突き指から交通事故までと幅広い程度で用いられる、「傷つける」の意味で最も一般的な語です。
「心を傷つける」のような精神的な痛みにも対応しています。
injureは他動詞であるのに対しhurtは自動詞・他動詞のどちらにも用いることができます。
例えば「お腹が痛い」と言う場合、「My stomach hurts.」とは言えますがこれをinjureで置き換えることはできません。
フォーマルな場面で用いられるinjureに比べ、hurtはよりくだけた、日常の会話で用いられます。
damageに比べ、目に見える傷よりも痛みや苦痛に注目した場合に用いられます。

example

I didn't mean to hurt you.
君を傷つけるつもりではなかった。

injure

[índʒər]

事故など、本人や他者の意図に関係の無い偶発的な危害が生じた場合に用いられる語です。
hurt に比べ、ニュースのようにフォーマルな場面で用いられます。
基本的にはhurtと同じ意味を持ちますが、hurtのように精神的な痛みにはあまり用いられません。
改まった場面で「自尊心」や「感情」を傷つけたことを指す場合などに用いられることもあります。

example

My leg was injured while doing soccer.
サッカーをやっていた時、足を怪我した。
The accident injured 10 people.
事故で10人が負傷した。
He injured her pride.
(日常では普通 hurt my feelings.)
彼は彼女の自尊心を傷つけた。

wound

[wúːnd]

喧嘩で傷つけた場合、ナイフや銃といった武器によって傷つけられた場合などに用いられる語です。
ニュースでは事故の場合はinjureが、テロや戦争ではwoundが用いられます。

example

Many soldiers were wounded in the war.
その戦争では多くの兵士たちが負傷した。

damage

[dǽmidʒ]

モノの価値や機能、有用性、能力などを損なわせるような損害を与える場合に用いられる語です。
物もしくは人体の一部に物理的な損傷が生じることを表します。
普通は無機物に対して用いられる語で、「壊された」という意味合いを強調します。
「人を」というよりは「人体を」傷つけることで、hurt に比べ「物理的に見て」ということが強調されています。

example

I was injured in the accident and my spine was damaged.
私は事故で負傷し、背骨を痛めました。

harm

[hɑ'ːrm]

肉体的、精神的、あるいは物理的に傷つける場合に用いられる語です。
特に「害する」という意味に焦点が置かれた語で、抽象的な意味でも広く用いられます。
悪い影響、つまり不運や後悔、道徳的・倫理的な損傷といった否定的な結果を暗示します。
実際にはあまり使われない単語です。

example

It harmed his image.
それは彼の印象を悪くした。
Cigarettes harm our health.
タバコは健康を害する。
There was no harm.
無事に終わった。
(何の問題もなかった。)
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